| 出雲 |
2006年3月17-18日の運用を以って東京と山陰を結んでいた寝台特急「出雲」が廃止となりました。これは、長年続いたEF65による寝台特急の終焉を意味し、またこの廃止によって、東京発の寝台特急は「はやぶさ・富士」併結列車一往復となりました。 上の画像は、まだ「出雲」廃止の具体的な話などなかった2005年9月に偶然撮ったものです。ところがその年末に、「出雲」翌3月廃止が決定され、日の出時刻の関係から次に横浜付近で上り「出雲」が撮れるのは廃止直前の時期になってしまうため、のんびり撮ることができたのは、結局この2005年9月が最後だったということになってしまいました。 廃止まで一週間を切った2006年3月12日、旧品川客車区に佇む出雲の編成です。電源車はカニ24の500番台でしょうか。傍らには予備のカニ24-100も「出雲」のバックサインを表示して待機中です。かつて、「さくら」「はやぶさ」「みずほ」「富士」「出雲」「あさかぜ1/2」「あさかぜ2/1」「瀬戸」「いなば・紀伊」「銀河」「あさかぜ51/52」と最大で11本の20系、14系、24系ブルートレインが待機した旧品川客車区も在りし日の面影はありません。更に1本がサイライズにすべてを託して去っていく…。 ![]() 2006年3月13日、横須賀線内で起きた事故の影響で、東海道線・横須賀線が1時間ほど運行できない状態が続きました。「はやぶさ・富士」を牽引してきた当日の「出雲」牽引のPFは普段ならそのまま機関区へ一旦引き上げるのですが、この日は東京駅から出れなくなり、1時間ほど東京駅10番線に待機することになりました。廃止まで残り5日で起きたこんなハプニングのため「出雲」のヘッドマークを掲げた、そしてあと5日で終わるヘッドマークを掲げたロクゴの姿をじっくりと東京駅で見れたということを記録に残しておきます。残念なのは、携帯電話に付属の低性能カメラしかなかったこと…。 いよいよ最終日3月17日。「はやぶさ・富士」を牽引してきた下り最終「出雲」牽引のEF651109号機。実際の「出雲」を牽引するときは、東京ではPFは撮影不可の位置に止まるため、東京駅で「出雲」のPFを撮れるのは、この「はやぶさ・富士」を牽引してきたときが最後でした。 1978年以来東京発の東海道山陽筋の寝台特急を牽引し続けてきた、東京機関区由来のPFもこの日の「出雲」で寝台特急を牽くのは最後です。そして、EF65500に始まったロクゴの寝台特急牽引もこの日で最後です。国鉄合理化のあおりで、次々に廃止となっていった機関車のヘッドマークを守り抜いたロクゴ。その東京ロクゴ牽引列車の中でも、ややビジネスライク化された新系列寝台客車全盛期にA寝台個室・食堂車を奢られた、エリート列車が、博多あさかぜ、はやぶさ、富士そして出雲でした。そんな特権階級的特別扱いも今は昔です。 明日からこの表示もなくなります。 下りのPFの最後を見届けた翌日、最後の力走を続ける最終上り「出雲」を撮りに行くことにしました。それほど気合がはいらなかったので、通過30分前程度に近所の撮影地向かいましたが、予想通り人がいっぱい。なんとか機関車が見れる場所は確保して最後のロクゴをカメラに収めました。EF651100が最後に寝台特急を牽いたロクゴです。500番台に比べ、ヘッドマークがイマイチ決まらないなぁと感想をもってから、すでに27年以上の月日が経っていました。 1982年3月電化工事たけなわの出雲市にて。 |